ジャララバードジャラル・アバドとも、キルギス語: Жалалабат、ウズベク語: Jalolobod/Жалолобод、ロシア語: Джала́л-Аба́д、英: Jalal-Abad、Dzhalal-Abad)は、キルギス南西部のジャララバード州の州都。人口は123,239人(2021年)で、ビシュケク、オシに次ぐキルギス第三の都市である。

概要

フェルガナ盆地の北東端に位置しウズベキスタンとの国境に近く、住民のおよそ3割はウズベク人である。

この地から湧き出る鉱泉で有名であり、預言者ヨブの鉱泉水がハンセン病患者を治したという伝説が残されて以来、ハンセン病に効くと信じられ、ソ連時代には多くのサナトリウムが設けられた。鉱泉水は瓶詰めにされて国内外で販売されている。

歴史

シルクロードの主要支線沿いに位置するため、古来より多くの旅人や商人、巡礼者、湯治客が行き交ったが、今日では考古学的遺跡をほとんど見ることができない。 現在はアメリカの平和部隊が教育など多方面で支援している。

町の名前の由来

「Jalal」はこの地にキャラバンサライを創設したJalal ad Dinに由来し、「-abad」は「〜の街・場所」を意味するペルシャ語の地名接尾辞である。

気候

ケッペンの気候区分によると高地地中海性気候(Dsa)に属し、夏は高温で乾燥し、冬は湿潤である。

交通

空港

ジャララバード空港が市街地内に存在し、テズジェット航空によるビシュケク(マナス国際空港)への定期便の他、国内各地への季節運行便やチャーター便がある。

鉄道

オシ方面からの鉄道路線があり、ジャララバードの北東約30kmの地点にあるKökjanggakまでを結んでいる。

道路

アジアハイウェイ7号線の一部をなすビシュケク-オシ道路が走り、町の外れでクガルト川を渡る。ここに架かるクガルト川橋梁は、日本のODA支援(無償資金協力)により架け替えられた。

脚注

外部リンク

  • ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『ジャラルアバド』 - コトバンク

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