松浦火力発電所(まつうらかりょくはつでんしょ)は長崎県松浦市志佐町白浜免字瀬崎458-1に所在する電源開発の石炭火力発電所。

概要

1990年6月に1号機が運転を開始、2号機までが建設された。発電された電力は九州電力(受電75.6万kW)のほか、中国電力(受電75.4万kW)、四国電力(受電40万kW)に電力を供給している。

1、2号機とも国内最大規模の出力100万kWであり、隣接する九州電力松浦発電所と併せ「東洋一の石炭火力」と称されたこともある(2001年、2002年に中部電力碧南火力発電所4号機100万kW、5号機100万kWが運転開始したことにより、同発電所の出力は410万kWに達したため、以降はこちらが日本一の石炭火力発電所である)。

2号機は、発電効率向上のため、主蒸気温度および再熱蒸気温度593℃、主蒸気圧力24.1MPaとした電源開発初の超々臨界圧のボイラーおよび蒸気タービンを採用した。

発電設備

  • 総出力:200万kW
1号機
定格出力:100万kW
使用燃料:石炭
蒸気条件:超臨界圧(Super Critical)
熱効率:43%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1990年(平成2年)6月29日
2号機
定格出力:100万kW
使用燃料:石炭
蒸気条件:超々臨界圧(Ultra Super Critical)
熱効率:44%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1997年(平成9年)7月4日

低圧タービンロータ落下事故

2014年3月28日、定期点検中の2号機において、低圧タービンロータ(重量約100t)の釣り降ろし作業中、落下する事故があり2号機は発電を停止。

同年5月6日、損傷した低圧タービンロータを使用せず40万kW程度の発電ができるよう仮復旧の計画が発表され、同年8月6日に42.5万kWでの発電を再開した。

2015年6月11日、新規製作された低圧タービンロータの据付・試運転が完了し、最大出力100万kWによる発電を再開した。

出典

関連項目

  • 電源開発
  • 日本の火力発電所一覧
  • 火力発電
  • 汽力発電
  • 松浦市
  • 松浦発電所前駅

外部リンク

  • 電源開発
  • 電源開発・松浦火力発電所
  • 松浦火力発電所 - 松浦市

石炭火力 環境対策 「世界最高レベル」 九電松浦発電所2号機 20日営業運転開始 | 長崎新聞

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