常明親王(つねあきらしんのう)は、平安時代前期から中期にかけての皇族。初名は将明(まさあきら)。醍醐天皇の第五皇子。官位は四品・刑部卿。
経歴
醍醐朝の延喜8年(908年)親王宣下を受け、延喜11年(911年)崇象親王(保明親王)ら兄の4親王とともに改名し、名を将明から常明に改める。延喜18年(918年)初めて参内し、延喜21年(921年)内裏にて、重明親王らととともに元服して四品に叙せられた。
朱雀朝にて、上野太守・刑部卿を務める。天慶7年(944年)11月9日に薨去。享年39。
官歴
注記のないものは『日本紀略』による。
- 延喜8年(908年) 4月5日:親王宣下
- 延喜11年(911年) 11月28日:将明から常明に改名
- 延喜18年(918年) 8月23日:初めて参内
- 延喜21年(921年) 11月24日:元服、四品か
- 承平4年(934年) 3月24日:見上野太守
- 時期不詳:刑部卿
- 天慶7年(944年) 11月9日:薨去(四品)
系譜
注記のないものは『尊卑分脈』による。
- 父:醍醐天皇
- 母:源和子(光孝天皇の皇女) - 女御
- 妻:藤原恒佐の娘
- 男子:茂親王(源茂親)
- 生母不明の子女
- 女子:一条の君 - 壱岐守室
脚注
参考文献
- 『尊卑分脈 第三篇』吉川弘文館、1987年
- 宮崎康充編『国司補任 第三』続群書類従完成会、1990年


