乙三.（おっさん）は、日本のバンド。所属事務所は株式会社 ゴーゴーカンパニー。2006年、avex traxよりメジャー・デビュー。
バンド名の末尾の「.」は、正確には拡大すると円形になるドットやピリオドではなく、ドットの位置に付けられる小さな四角形。CDジャケットなどに使われる「乙三」ロゴの落款（らっかん）を表したもの。フォントの許す限り、四角形で記される。
メンバー
- 大竹創作（兄） - ボーカル、ピアノ、ギター
- 大竹幸平（弟） - ギター
- 高橋克弥 - ドラムス
- 関口綾華 - トランペット
- 大郷良知 - サックス
- 橋本貴久 - トロンボーン
- 畑野淳 - コーラス
元メンバー
- 石井慎太郎 - トランペット
- 伊計博司 - トランペット
- 静夏 - コーラス、キーボード
- 江守マサユキ - ベース
略歴
バンドの結成についてはあまり明かされていないが、2003年頃に、原型となるいくつかのバンドの活動が確認されている（それまでは個々にメジャーアーティストのサポートや、ジャズミュージシャンとして活動していたとされる）。その中の1つに「才」というバンドがあり解散が決まったがライブがまだ残っていて「才」ではなく「オ」でライブへ参加。これが「オッサン」の起源であるとライブ中のMCで話していた。この頃は「自身の楽しみの為のバンドであった」（ラジオ放送にてのメンバー談）という言葉どおり、活動としては身内に限られる範囲で行われていた。
転機は2004年の前半から始めた路上ライブ活動である（ラジオ放送にてのメンバー談）。初めて路上ライブを行った日より、一回に数百人という人垣を集め、この頃より固定ファンを徐々に増やし始めた。活動を本格化させる中で2枚のデモCDを発売。また、名前の由来は後々“オッサン”と言われるのであれば、先に言ってしまえ”ということ。もともとメインが3人だった事から“乙な三人”という説もある。
2004年12月1日に、ミニアルバム『歌謡日』にてベルウッド・レコードからデビュー。
2005年には2枚のシングルを発売（うち1枚にて、島崎和歌子とのデュエットを収録）。この年にはNHK『おかあさんといっしょ』への楽曲提供/出演、ニッポン放送『乙三.のオールナイトニッポンR』『日本全国ラジベガス』出演等、TV・ラジオへの露出が目立つようになる。同時にライブ会場の規模も徐々に大きくなり、2005年末にはSTUDIO COASTにてワンマンライブを敢行。このライブにおいて、1000人の観衆を前にメジャー・デビューが発表され、島崎和歌子がお祝いに駆けつけた様子も各誌にて報道された。
2006年6月28日、ミニアルバム『新旬香噂ショー』にてavex traxよりメジャー・デビュー。12月6日にはメジャー2作目ミニアルバム『火曜日』を発表。収録のリード曲「火曜日」は、NACK5のパワープレイに選ばれ、有線のチャートに長期間ランクインしたこともあり、広く乙三.の名前を知らしめることとなった。
2007年12月5日には、メジャー初となるフルアルバム『お気楽ムード』を発売。収録楽曲『百』のミュージック・ビデオに、にしおかすみこを起用。彼女の女優としての初の演技が話題となり、メディアを大きく騒がせた。同楽曲は、FMヨコハマのプライムカッツをはじめ、幅広くヘヴィー・ローテーションされ、同アルバムは好調なセールスを記録した。収録の『シャバダ・大王』は中京テレビの制作番組『スーパー・チャンプルー』への提供楽曲であり、彼等も同番組へ数回出演した。
しっかりとした音楽知識、技術をベースに幅広いジャンルを経験したからこそ成立する、彼らならではの演奏力やアレンジと、ストリートライブで身に付けたパフォーマンスは群を抜いている。ライブにはお笑い芸人がゲストとして出演する事が多い。
「あした会おうね」がNHK「みんなのうた」2008年10月・11月オンエア曲となった。
2009年3月25日に、メジャー3rdミニアルバム『お別れ』を発売。収録楽曲である中島みゆきのカバー『空と君のあいだに』のミュージック・ビデオには安達祐実を起用。また、「火曜日」MVにも出演した子役杉浦花菜も出演している。
ライブ等で人気のある自身の楽曲「はだかんぼー」を山下智久のソロシングル曲として提供（2011年1月19日）。クレジットは「作詞/作曲：大竹創作 編曲：乙三.大竹創作」。また、2011年1月26日発売の山下智久1stソロアルバム「SUPERGOOD, SUPERBAD」に収録されている同楽曲はアルバムバージョンとして彼らが演奏。トランペット脱退のため6人で活動中だが、このアルバムレコーディングではトランペットに古くから親交のあるPE'ZのOhyama"B.M.W"Wataruを迎えている。
2017年、Shibuya O-WESTのワンマンライブにおいて、ゲストで迎えたトランペット伊計博司、コーラス静夏がそのままメンバーとして残り、江守マサユキがベースで加入する形で、9人編成のバンドとなった。江守がベースとなることでこれまでベース担当であった畑野はスタッフになりステージから降りることを発表したが、リーダー/親友の大竹創作からステージから降りることが許されずコーラスとして参加。最近ではコーラス、パーカッション、ダンス等、パフォーマーとしての活動を開始する。またShibuya O-WESTのワンマンライブにて「ライブ中の衣装はホットパンツ着用する」と誓い，そのライブ以降ホットパンツが衣装となった。
2019年12月22日「乙三.のマンスリーデイVol.60」でトランペット伊計博司が卒業を発表。後任は関口綾華。
2019年12月31日「カウントダウンライブ2019」でトランペット関口綾華が正式に入団し新たな９人編成となり再出発をする。
いつのころからか、古くからのファンを動画編集スタッフとして迎え入れ、YouTube等にも力を入れ始めた。
レギュラー番組
ラジオ
- 乙三.の開運歌謡 ~ She is coming home ~ 東海ラジオ 月曜 25:00 - 現在は終了
ディスコグラフィー
シングル
アルバム
参加作品
ミュージック・ビデオ
タイアップ
楽曲提供
- 大竹創作が楽曲を手掛けている。
山下智久
- 「はだかんぼー」（作詞・作曲）
SMAP
- 「シャレオツ」（作詞）
- 「ビートフルデイ」（作詞）
- 「やりたい放題」（作詞・作曲）
新しい地図（稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾）
- 「72かのナニかの何?」（作詞）
KinKi Kids
- 「我儘」（作詞）
Kis-My-Ft2
- 「わんダフォー」（作曲）
NHK おかあさんといっしょ
- 「ふしぎはすてき」（作詞・作曲）
香取慎吾
- 「今夜最高ね」（作詞・作曲）
外部リンク
- 乙三. カレンダー - 公式サイト
- 乙三.大竹創作のコミュニティ - ウェイバックマシン（2014年1月31日アーカイブ分） - ニコニコミュニティ
- 乙三. (@ossan_dot) - X（旧Twitter）
- 大竹創作 (@ohtakesohsaku) - X（旧Twitter）
- 大竹幸平 (@ohtake_kouhei) - X（旧Twitter）
- 畑野淳 (@hatanojun) - X（旧Twitter）
- 高橋克弥 (@takahashi1976) - X（旧Twitter）
- 大郷良知 (@ryouchi_daigou) - X（旧Twitter）
- 橋本貴久 (@hashimototaka) - X（旧Twitter）
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