ネイコス(古希: Νεῖκος, Neikos)は、ギリシア神話の神である。「紛争」、「諍い」などの意。
ヘーシオドスの『神統記』によると、不和と争いの女神エリスの娘で、ポノス(労苦)、レーテー(忘却)、リーモス(飢餓)、アルゴス(悲歎)、ヒュスミーネー(戦闘)、マケー(戦争)、ポノス(殺戮)、アンドロクタシアー(殺人)、プセウドス(虚言)、ロゴス(空言)、アムピロギアー(口争い)、デュスノミアー(不法)、アーテー(破滅)、ホルコス(誓い)と兄弟。これらの神々はいずれも人々に害をなす、様々な災いの擬人化であり、ネイコスが神話に登場することは稀である。
系図
脚注
参考文献
- ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
- 『ヘシオドス 全作品』中務哲郎訳、京都大学学術出版会(2013年)


