スプーキー・トゥー』(Spooky Two)は、イギリスのバンド、スプーキー・トゥースが1969年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。

背景

前作に引き続きジミー・ミラーがプロデューサーに起用された。クレジットには明記されていないが、「フィーリン・バッド」にはジョー・コッカーが、「アイヴ・ゴット・イナフ・ハートエイク」にはスティーヴ・ウィンウッドが参加した。

オリジナル・ベーシストのグレッグ・リドリーは、本作を最後にバンドを脱退しハンブル・パイの結成に参加した。ルーサー・グロヴナーは後年「グレッグが脱退した時点で、俺達は勢いを失い始めていたんだ」と振り返っている。

反響

母国イギリスではセールス的に成功を収められなかったが、アメリカでは1969年10月11日付のBillboard 200で最高44位を記録し、バンド唯一の全米トップ50アルバムとなった。また、本作はオランダで大ヒットしており、シングル「ザット・ワズ・オンリー・イエスタデイ」は1969年5月31日付のシングル・チャートで初登場25位となった後、最高13位を記録し、本作は同年6月28日付のアルバム・チャートで初登場4位となり、合計4週トップ10入りした。

評価・影響

ロバート・クリストガウは1969年9月18日付の『ヴィレッジ・ヴォイス』誌におけるレビューでCプラスを付け「良い曲に関してはブラインド・フェイスと比べて格段に劣っているわけではない。ただし、悪い曲に関しては無駄に凝っている」と評している。一方、Mike DeGagneはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「全8曲とも、自由奔放なロックとルースなギター・プレイが相互作用を生み出しており、素晴らしく生々しい音楽に結実している」「スプーキー・トゥースは約7年にわたる活動をしてきたが、『スプーキー・トゥー』ほど情熱的で、各ミュージシャンの優れたコラボレーションが収録されているアルバムは他にない」と評している。

ジューダス・プリーストは1978年のアルバム『ステンド・クラス』で「ベター・バイ・ユー、ベター・ザン・ミー」をカヴァーしており、シングルとしてもリリースされたがヒットには至らなかった。

収録曲

特記なき楽曲はゲイリー・ライト作。

  1. ウェイティン・フォー・ザ・ウィンド - "Waitin' for the Wind" (Luther Grosvenor, Mike Harrison, Gary Wright) - 3:32
  2. フィーリン・バッド - "Feelin' Bad" (Mike Kellie, G. Wright) - 3:18
  3. アイヴ・ゴット・イナフ・ハートエイク - "I've Got Enough Heartaches" (M. Kellie, G. Wright) - 3:27
  4. イーヴル・ウーマン - "Evil Woman" (Larry Weiss) - 9:02
  5. ロスト・イン・マイ・ドリーム - "Lost in My Dream" - 5:03
  6. ザット・ワズ・オンリー・イエスタデイ - "That Was Only Yesterday" - 3:53
  7. ベター・バイ・ユー、ベター・ザン・ミー - "Better by You, Better Than Me" - 3:40
  8. ハングマン・ハング・マイ・シェル・オン・ア・トゥリー - "Hangman Hang My Shell on a Tree" - 5:41

2008年リマスターCDボーナス・トラック

  1. ザ・ウェイト(モノ・シングル・ヴァージョン) - "The Weight (Mono single version)" (Robbie Robertson)
  2. ドゥ・ライト・ピープル(モノ・シングル・ヴァージョン) - "Do Right People (Mono single version)"
  3. ザット・ワズ・オンリー・イエスタデイ(モノ・シングル・ヴァージョン) - "That Was Only Yesterday (Mono single version)"
  4. オー! プリティ・ウーマン - "Oh! Pretty Woman" (A.C. Williams) -
  5. ウェイティン・フォー・ザ・ウィンド(モノ・シングル・ヴァージョン) - "Waitin' for the Wind (Mono single version)" (L. Grosvenor, M. Harrison, Gary Wright)
  6. フィーリン・バッド(モノ・シングル・ヴァージョン) - "Feelin' Bad (Mono single version)" (M. Kellie, G. Wright)
  7. ザ・ウェイト(USアルバム・ヴァージョン) - "The Weight (US album version)" (R. Robertson)

参加ミュージシャン

  • ゲイリー・ライト - ボーカル、キーボード
  • マイク・ハリソン - ボーカル、キーボード
  • ルーサー・グロヴナー - ギター
  • グレッグ・リドリー - ベース
  • マイク・ケリー - ドラムス

脚注

外部リンク

  • スプーキー・トゥー - Discogs (発売一覧)

スプーキー“Boo!”パレード キャステル CASTEL ディズニー情報

ディズニー・ハロウィーン ウェルカム・トゥ・スプーキーヴィル2010 YouTube

ウェルカム・トゥー・スプーキーヴィル 2012 YouTube

[歌詞和訳]ディズニー・ハロウィーンストリート“ウェルカム・トゥ・スプーキーヴィル” YouTube

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